百花繚乱の意味~花が美しいのは一生懸命咲いているから

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★この四字熟語の意味は★

百花繚乱(ひゃっかりょうらん)

綺麗に花が咲き誇るだけが百花繚乱ではありません。
その先に真の意味があります。

百花繚乱の真の意味とは

いろいろな花が咲き乱れる様子から転じて表現されたものが真の意味になります。
つまり、すぐれた人物や立派な業績が一時期にたくさん現れることを表現しているのです。

「百花」は、
種々の多くの花、いろいろな花の意。

「繚乱」は、
双声(ソウセイ)の擬態語と言われる言葉です。

『リョウラン』と発音して、
咲き乱れる様子を表す言葉の文字化に
【繚乱】が当てられました。

二字のそれぞれの字の初めの子音、
リョウの「r」と、ランの「r」が同じであることを双声と言います。

文字の意味よりもむしろ発音の感じで物事の状態を表している楽しい言葉です。

いろいろな花が華やかに
美しく咲き乱れている様子を見て、
すぐれた業績がたくさん現れることを表現しています。

<用例>
明治の文壇に百花繚乱の春を来らしめよ。
(戸川秋骨『近年の文海に於ける暗潮』)

島安次郎は、日本の機関車と客車、貨車を見つめている。
なにしろ、百花繚乱といっていいほどの多種多様な機関車が日本の線路のうえを走っている。
(橋本克彦『日本鉄道物語』)

しかしいかに百花繚乱と悪の花々が咲き乱れていようと、根はひとつかもしれない。
(谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』)

*****

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2018平昌ピョンチャン冬季オリンピックで

過去最多となる13個のメダル
(金4、銀5、銅4)を獲得した日本選手団が2月26日に帰国。
都内で記者会見が開かれました。

日本選手団の主将を務めた、
スピードスケート女子500mの金メダリスト小平奈緒は大会前、
日本選手団のテーマを「百花繚乱」と表現し、
すぐれた成績が現れることを予感させていました。

そして小平奈緒はこう言ったのです。
「選手たちはそれぞれの舞台で、それぞれの思いを胸に力強く、最後まで戦い抜いてきれいな花を咲かせてくれました。

この後に行われる平昌パラリンピックと2020年東京五輪の選手にバトンタッチできるよう、私たちも次のチャレンジに向かって頑張っていきます」と。

<あとがき>

興奮さめやらぬ冬季オリンピック2018!

例えば、羽生結弦がフィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を遂げ、
スピードスケートでは小平奈緒が日本女子で初めての金メダルを獲得。

カーリング女子のLS北見も日本勢初の銅メダル!
カーリングの合間に取る楽しそうな“おやつ”も話題に。

ノルディックスキー・ジャンプの高梨沙羅は日本女子初の銅メダルを取り、ソチ五輪でメダルに届かなかった悔しさを晴らしました。

日本選手団の伊東総監督は「一つ一つのメダルにドラマがあった」と選手の奮闘をたたえ、
平昌五輪がメダルだけではない感動や楽しさがあったことを伝えました。

スピードスケート女子500メートルで優勝した小平奈緒が、
レース後に2位の李相花(韓国)に寄り添うように健闘をたたえ合った姿は国境を越えて世界で大きな話題になりました。

新種目の女子マススタートでは
高木菜那が初代女王となり、輝く金メダルを胸に一番高いポールに日の丸が揚がるのを感慨深げに見上げていました。

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3月9日に冬季パラリンピックが開幕

そして冬季オリンピックに続き、平昌では
3月9日にパラリンピックが開幕します。

2016年リオデジャネイロ夏季パラリンピック銀メダリストの山本篤(35)が、
スノーボードで平昌冬季大会に挑みます。

彼は高校2年時のバイク事故で左足を失い、
陸上の走り幅跳びなどで夏季パラリンピックに3大会連続出場。

彼が足を切断してから最初に始めたスポーツがスノーボードでした。

夏のパラを代表するベテランの二刀流挑戦、
これは、2年後に控える東京大会の機運を高める起爆剤になりそうです。


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