有為転変の意味~自由気ままな旅の醍醐味

今日の四字熟語は

有為転変(ういてんぺん)

サラリーマン夫婦に時間の自由はほとんどない。

でも、どこかに遊びに行きたいのでお決まりの連休を利用して車で蔵王温泉にドライブ!。

案の定すごい人出で車は渋滞、お腹が空いても山上のドライブインは全部売り切れ、パン菓子に至るまでどこにも売っていない。

そして頂上の駐車場で「車内泊」、夜には突風で車は揺れ、眠れない・・・楽しみにしていた日の出も見られなかった。(泣)

旅の面白さって、自由気ままなこと

しかし、これでは面白くありません。
意を決して、地元の人たちが好んで行く蔵王の有名店に鍋料理「馬喰なべ」を食べに行きました。
この店は蔵王の街でもわかりにくい所の細い道を入ったところにあるのですが・・。

また、混んでいて食べられなかったかって?

さすが地元の人たちで満室だったけれど、
丁度運良くグループの集会がお開きになった時で、ガラっと空いてうまく席が確保できたのです。

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名物料理の馬喰なべは、江戸時代より伝わる味を今に伝えるもので、手打ち延べだしうどんと里芋や大根など、10種類の野菜、鶏肉が入ってボリューム満点です!
今までの旅のつらさもこれで取り消し、家族と舌づつみを打つことができました。

いつもウチの家族旅行は変化に富む。
ドライブは災難だったけれど、最後の「馬喰なべ」で気をとり直しました。
この有為転変が旅の醍醐味かもしれません。

*****

★今日の四字熟語は★

有為転変(ういてんぺん)

世の中の物事が絶えず変化して、しばらくの間も同じ状態にはとどまっていないということ。
また、この世が無常で、はかないものあるたとえ。

「有為」:「うい」と読み、
仏教的には、すべてが、因縁のからみ合いによって生じたものであるため、一瞬もとどまることなく移り変わっていき、
変わりやすく、はかないという意味。
この世の中のすべての現象や出来事、存在の意。

「転変」:すべてのものが激しく移り変わること。

現象と存在はみな生滅変化するものであるということで、【有為転変】という四字熟語ができました。

いろは歌にも【有為】が出ています。

  色はにほへと 散りぬるを
  我が世たれそ 常ならむ
  有為の奥山  今日越えて
  浅き夢見し  酔ひもせす 

<用例>
・昨日の繁華は何処へやら、
有為転変の世の中、哀れと云うもなかなか愚かなり。
(安部公房『榎本武揚』より)

・自然でいっぱいだった故郷も、今や高層ビルが隙間なく建ち並んでいる。
有為転変は世の習いというが、少し寂しいものだ。
※ここでの「習い」は「学習する」の意ではなく、「世の中の常」という意味です。

<あとがき>

行きつけの焼肉屋さんに前日に予約を入れ、お店に行きました。

そこは、手頃な値段で新鮮なホルモン肉を頂けるので、地元でも大人気。
でも、予約したのが前日の夕方では遅かった。

なんとか、席を確保してくださったのにも関わらず、そこは煙りモクモクのどまん中位置。
吸煙システムはあるものの、落ち着いて食べたかったので、お断りして別のお店に移動しました。

せっかく席を用意してくださっていたのに、お店の人に失礼なことをしたと反省。
自分の頭の中も有為転変してしまったのでした。


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