一張一弛の意味~ストレスで自滅しないコツ

icchou-isshi

今日の四字熟語は
一張一弛(いっちょういっし)

一張一弛の動作がとても大切になるのは、ストレスを感じたとき。

精神を集中して勉強に励む、仕事をする。
このこと自体は生活の中でとても良いことに見えます。

ところが、人間誰しも精神を集中しつづけることはできません。
そこにはストレスが発生します。

このとき、一張一弛の動作がとても大切になるのです。


「しっぱなし」はストレスを生む

ストッレスの原因に、「しっぱなし」という状態があります。

緊張のしっぱなし
イライラのしっぱなし
頑張りのしっぱなし

逆に

休みっぱなし
のんびりしっぱなし

これもストレスの原因になること、ご存知ですか?

なぜストレスになるかというと、「生活のリズム」が乱れるからなんです。

ストレスで自滅しないコツ

緊張しては緩める。
のんびりしては頑張る。
たとえば、こんなバイオリン演奏のように‥

一張一弛というこのリズムがストレスをためないコツなのです。
このアップダウンが生活にリズムを作り出します。

だから働くにしても、
こまめに休息をとりながら働く。

「休息をとる」ことによって、「気合を入れ直す」

お茶を飲んで、外を眺めて、
「さあ、頑張ろう」です。

ただし、あまり長い休憩をしたのでは、これまた生活のリズムが狂います。

生活にリズムがあるだけで、毎日が充実したものとなっていきます。
これが人間の心と体の法則というもの。

ストレスで自滅しないためには、一張一弛が大事なのです。

ストレス解消のはずが・・よくやる失敗

私たちがよくやる失敗としてあるのが
仕事のストレスを解消するために夜遅くまでカラオケで歌い、酒場では暴飲暴食。

翌日、すっきりと起きられず、生活のリズムが狂い始めます。

集中が続いたら、その緊張を緩める。
自分なりに考えた生活のリズムがストレスをためないで頑張っていくコツなんですね。

*****

★今日の四字熟語は★

一張一弛(いっちょういっし)

ある時には締め、ある時には緩めること
また、厳格にしたり寛大にしたりすること
また、盛んになったり衰えたりすること

弓の弦を張ったりゆるめたりするように、
気持ちを引き締めたりゆるめたりすること

「帳」は弓の弦を張ること、
「弛」は弓の弦をはずすことの意で、弓の弦の張りぐあいにもとづく語

この四字熟語「一張一弛は、政治家・上司・教育者の心得として用いられています。
また現在では、相場が小さな変動を繰り返す場合にも使われることがあります。

 
出典:中国、前漢時代の経書『礼記』(らいき)の雑記下から

故事:周(B.C.1046年頃~B.C.256)の文王や武王が、時には厳しく、時には楽しみを与え、心を穏やかにさせ、人民に対して程よく接する政治を行なった。

子貢(シコウ:孔子の弟子)が蜡祭(ササイというお祭り)を見て来ました。
孔子が「楽しかったか?」と聞きました。

「いいえ。国中の人が祭りで大騒ぎをしていたんですが、なんでそんなに楽しいのか私には分かりませんでした。」

孔子が言いました。

「百日働いた後の一日だけのお祭りだから、お前には分からんだろう。」

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「民心を緊張させて働かせるばかりでは、文武二王でも政治はできないであろう。」
「緩めるばかりで緊張感がないというのも、文武二王は採用しない。」

一張一弛は文武の道なりと
「結局、ある時は張りある時は緩めるのが、文武二王の政道である。」

しかし、この根底に流れるものは、国民に【信用】されている、という、大前提にあります。
100%信用されていれば、国民は増税にも素直に受け入れられることでしょう。
 

あとがき

次のセリフが面白い!
「なんでそんなに楽しいのか私には分かりませんでした。」という、孔子の弟子のセリフに、孔子が「百日働いた後の一日だけのお祭りだから・・」さらに楽しいのだ、

一生懸命働いたあとの開放感あふれるお祭りは、どんなにか楽しかろう、と。

そうですよね。
緊張して頑張っていたことが終わった!
「さあ、お酒でものみましょうや」と、開放されるうれし楽しの気持ちは今も昔も変わりません。

ある大手の運送会社が12時から14時までの配達時間を取りやめたというニュースがありました。

10分ぐらいの短時間の休憩では、体力までリフレッシュできません。
仕事では集中し、休憩で心身ともに緩める。
この一張一弛が何事にもストレス溜めずに長続きする秘訣であるし、生きる意欲にもつながるんですよね。

たった四文字の「一張一弛」ですが、大切な言葉だと思いました。


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