
目標はフルマラソンの完走!
タイムよりも、完走できるかが鍵。
これまでの人生そのものが紆余曲折だった。
でも、そんな人生が私の宝物だ!
★今日の四字熟語は★
紆余曲折(うよきょくせつ)
道や川などが曲がりくねっていること。
転じて、物事の成り行きや事情が複雑にこみ入って変化していること。
経てきた事情が、一言で言えないほど複雑に曲がりくねって厄介なこと。
「紆余曲折」を細かく見てみる
「紆」は「糸+于(音符号)」から作られた形声文字。
「まがる」「まげる」の意で、弓なりに曲がることを表します。
音符号の「于:ウ」は先端がゆるく曲がった大きな刀を表す象形文字。
縦棒の先端がハネてます。
「迂」は、うといこと。事情に合わないこと。
「宇宙:ウチュウ」「迂回:ウカイ」
「盂蘭盆会:ウラボンエ」の「ウ」はハネてます。
「于」と似た字形の「干:カン」は縦棒が真っ直ぐに引いてます。
「余」は、通常「あまる」「あます」の意ですが、「紆余」と用いて曲がりくねる意になります。
回りくどく解りづらく遠回りであること。
「紆余」には、他に才気や文章に含みや深みがあり、余裕のあるさまの意があります。
「紆余」は、川や丘がウネウネと曲がっているさま
「迂余」とも書きます。
「曲」は竹や蔓(つる)などを細くして編んで作った籠(かご)の形から作られた象形文字です。
竹や蔓などを曲げて作るので「まがる、まげる」の意味となりました。
「紆 曲」で、曲がりくねっていること。
「曲折」は折れ曲がること。また、状況が変化することも表します。
「紆余」と「曲折」の二つを合わせて事情や経過が複雑で変化があることを意味します。
<用例>
・紆余曲折ありましたが、何とか結婚することが決まりました。
・「どうも君は、単純なものにも紆余曲折的な観察をするので困るよ」
『黒死館殺人事件』小栗虫太郎
・思えば五年越しの紆余曲折のはての刀折れ矢つきた形の法案である。
『図書館法楽屋話』中井正一
フルマラソンを完走する!
フルマラソンは練習しなければ完走できないし、フルマラソンの完走率が練習量に比例しても、タイムまでが順調に向上するとは限りません。
順位もその時の天候や状況によって左右され、走ってみなければ判らない。
持ちタイム順とはならないのです。
たとえば
「その日の体調」
「当日の天候」
「併走者の運」
「道路状況」など、
思うようには進まないものです。
「克己心の強さ」もレース状況によって
一人ひとり、刻々と違ってきます。
「わずかな気負い」が硬さを招き、
足の運びを鈍らせるかもしれません。
給水のタイミングが合わないで
精神面に影響が出るかもしれません。
レース中であっても紆余曲折が生じてきます。
「仲間と五輪へ駆ける」
ある市民ランナーが
新聞に掲載されていました。
写真に写るランナーの笑顔が素敵でした。
ランナーは「走らずに後悔するより、
走って納得する方が良い」と
東京マラソンに挑戦しました。
彼のタイムは2:08:40(東京2位)で
北京五輪で補欠選手となりながら
繰り上げはなく、
そしてニューヨークシティでは
37㎞付近でDNF、
昨年は2:29:21(東京57位)、
夏には足底筋膜炎になって、
10月にはスポンサーとの契約が解除。
彼のマラソン人生はまさに紆余曲折そのものでした。
勝敗や好不調、練習量やスピードだけでは割りきれないことがあります。
しかし、大好きなマラソンを手放すことはできません。
健康維持と、一言では片付けられない、
不思議な魅力がマラソンにはあります。
あとがき
このページを作るにあたって、
どの画像を使うか、
暗中模索のまま優柔不断になり、
できあがりも紆余曲折。
めちゃくちゃで楽しかった・・(ハァ)