益者三友の意味~人の本棚を見てはいけない?!

ekisha-sanyuu2

★今日の四字熟語は★

益者三友(えきしゃさんゆう)

付き合ってためになる三種類の友のこと。
正直者、誠実な人、博識な人のことを言います。

人と付き合うに当たって、
友として人をどう選ぶかを述べた言葉です。

<出典>
孔子が言っていたそうです。
『論語・季氏』篇に出ています。

孔子曰く、益者三友、損者三友。

直(なお)きを友とし、
諒(まこと)を友とし、
多聞(たもん)を友とするは、益なり。

便辟(べんぺき)を友とし、
善柔(ぜんじゅう)を友とし、
便佞(べんねい)を友とするは損なり。

有益な友とは

有益な友とは、
・素直で正直である人
・誠実な人
・何でもよく知っていて見聞が広い人

有害な友とは

有害な友とは、
・やたらと人に媚びへつらう人
・人あたりは良いが誠実さのない人
・口先ばかりで追従(ついしょう)している人

「益者」とは、自分にとって有益な人のこと
「損者」とは、自分にとって害のある人のこと

あなたの友達を考える前に・・

あなたは本棚を持っていますか?

「その人の本棚を見れば、
その人がどんな人物かが分かる」

と言われます。

本棚って、大袈裟な言い方をすると
“持ち主の思想そのもの”なんです。

上記の言葉は、本棚に並んだ本を見れば、
本を選んだ人の、ものの見方考え方が
見えてくると言いたいのでしょう。

これは、友達に関しても同様で、
どんな友達をもっているかで、
その人物の、人と、なりも分かります。

益者三友の意味を知ると、
あなたのお友達を見て、あなたが
どんな人か判断されるのは、怖いですね。

本は選ばれることを拒否できないけれど、
友達の場合はそういう訳にはいきません。

いくら自分がこの人を「友達」にしたいと
考えても、相手が友達になってくれるとは
限りません。

相手方からも、選ぶ権利がありますものね。

あとがき

益者三友という四字熟語は、
友達を選ぶ心得を述べた金言として、
現代でも通用しそうです。

友達を選ぶにも損得づくの?と
以前はこの言葉に打算的なものを感じ、
ちょっと見は、好きになれませんでした。

しかし、よく考えてみると、
なるほどと思うことがあります。

益者三友にあげられたような人を
こちらの方から友にしたいと思っても、
実際に、それは難しい。

なぜなら、この人たちから見て、
自分が友として認められる人間でなければ
この言葉は成就しないのですから。(^^)


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る