今日の四字熟語は
合縁奇縁(あいえんきえん)
人と人のめぐりあいも、その交流において
気心が合う合わないがあるのも、すべては不思議な縁。
出会いは偶然でありながら、必然でもあるのです。
つまり、出会いには意味があるらしい、興味津々ですね。
※合縁奇縁は、夫婦、恋人など異性関係だけでなく、友人や先輩後輩など
親しい間柄のめぐりあいについても言います。
仏教では【縁】と言うのは、物事の原【因】となる【因】を助けて、その結【果】となる【果】を結ばせる力を言います。
ちょっと分かりにくいですね。
合縁奇縁は、特に男女、夫婦間で使う場合が多いですが、場合によって友人や親子関係などにも使われます。
人は合縁奇縁、血を分けた親子でも中の悪いがあるものです。
東日本大震災の震度状況
下図は東日本大震災の震度状況です。
大きな災害であったにも関わらず、少し忘れかけていませんか?
「地震があっても、避難所に行けばなんとかなる」と思っている人が多い。
しかし、宮城県の避難所はぎゅうぎゅうでした。
もし、都心で直下型地震が起きたら、全員が避難所で暮らすことは不可能だと思われます。
ですから、合縁奇縁をもとに、助け合いの精神が大事になってくるのです。
東日本大震災の当時、アベさんは、宮城県利府町のアパートで夫と1歳半の長男の家族3人で暮らしていた。その日の夜、アベさんの自宅にはまだ水道が通じていた。しかし、まだ被害の大きさが伝わっておらず、アベさん一家は水を貯めることもせずにそのまま就寝してしまった。翌日からの断水は、約1カ月間続いた。
一家は、結局、避難所には行かず、ずっと自宅避難を続けることになった。1歳半の長男は夜泣きをし、小麦などの食物アレルギーもある。「とても避難所には行けない」と判断したからだ。
だから、できる人は自宅避難をしなければいけません。『アベさんが経験した震災の記録』より
★今日の四字熟語は★
今この時代にいるすべての人々が合縁奇縁で結ばれています。
みんなの心がひとつになって、
復興への活動があったことを私たちは忘れてはなりません。
セルビアの支援
日本ではほとんど知られていない事実があります。
セルビア人は、毎日目の前を走り自分が使っている町のバスの多くが日本の支援で供与されたことを知っていました。
自分たちの学校や地区の病院が日本の支援で修復再建されたことも知っていたのです。
それが人口700万人から2億円という寄付を集める結果に結びついたのです。
モルディブからツナ缶が‥
モルディブには日本が建造した津波防護壁があります。
これが、2004年にモルディブを襲った津波から首都マレを守りました。
東日本大震災で津波の被害を蒙った日本に対して、モルディブ政府は彼らにできることとしてまず、義援金に先立ち大量のツナ缶を送ってきてくれました。
モルディブは日本のマグロ漁船の主要立ち寄り港でもあります。
ツナ缶は政府と民間両方から集められた約70万缶。これらは、まっ先に被災者たちに配られたそうです。
ブータンからも祈りと義援金が‥
ブータンもまた、いち早く日本への支援を行ってくれた国です。
東日本大震災発生の翌日には国をあげての供養祭を行い、100万ドルもの義援金を送ってくれました。
ブータンと日本は民間レベルでの交流は長く濃いものがあり、特にブータンの農業技術の発展に大きく貢献したとして感謝されています。
両国の王室と皇室も非常に親しい友好関係を持っており、国王夫妻は東北の現地を慰問に訪れてもいます。
世界各国からさまざまな形での支援
アメリカをはじめとする大国ももちろん、あらゆる面で日本への支援を行ってくれています。
これらすべての支援はその内容や金額に関わらず「日本が困っているぞ」という現実に対して寄せられた善意です。
人生すべてが合縁奇縁に包まれています。
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あとがき
阪神大震災では、
近所の助け合いで救助が行われたといわれます。
その出会いも、思えばすべてが合縁奇縁。
誰かの命を守ることは、自分の命を守ることでもあるんです。
パニックにならないために、防災を考え、想像力を養っておくこと。
それが、いざという時に命を守る大事な手段になります。
数年前の日本は、大きな災害を受け、多くの人々の運命を変転させました。
その事実は、世界中の人類が皆どこかでつながっていることを確信させてくれていました。
東日本大震災に続き熊本地震でも、
各国・各地域は敏速に反応して多くの支援を行ってくれています。
そして今、世界中に同じように支援を必要とする国や地域があります。
世界各国からの、わずかな収入でさえ寄付にあててくれているという事実を忘れず、
日本人としてもできることにもっと目を広く向けていかなければならないと私は思っています。