相碁井目の意味~個性あるバザー手作り

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今日の四字熟語は

相碁井目(あいごせいもく)

同じ仕事をしていても、相碁井目(あいごせいもく)
どれも個性があるから困ってしまう‥

手作りのプレゼントを買うために

バザー会場には、よく手作りの商品が売られています。
既製品より、手作りの商品は、温かみが感じられますよね。

自分では作れないけれど、叔母へのプレゼントを買うためにバザー会場へ行ってみました。
すると、会場は欲しくなるような可愛い手作り作品がいっぱいでした!

「へぇー、こんな作品作ってるんだ‥」とついつい物色してしまいます。

「いやぁ、相碁井目だからね、値段つけに困っちゃってねぇ」なんて、お店の人は言ってたけれど、私が最初の買い手になりそうです。

バザー会場は作品作家のファンも多い

出展者は市内近郊で活動している雑貨店・作家の皆様で、個々に「この作家さんのファン」だからと来場する方も多い。

ブースには、様々なジャンルの手作り作品が並んでいました。

私が特に気になったお店は、山の木から作ったスプーン。
オノやナイフで削り出し、くるみの油で仕上げているとのこと。

この出店者に最初にお会いしたのは今年の始めでした。
その時に「ハイジのような生活をしていたのです」と言われていたのがとても印象に残っていました。

木の自然な曲がり具合などの線を残し、うまく生かしながら作られる作品は、ひとつひとつがあたたかい。

眺めるだけで楽しめるイベント会場です。

★今日の四字熟語は★

相碁井目(あいごせいもく)

同じことをしても実力は様々であること

対等な条件で碁の勝負ができる人もいれば、
ハンデを付けなければ勝負にならない人もいます。
そのことから、物事の実力には何でも上手い・下手があるという意味になったのです。

「相碁」「井目」の部分にわけられ、いずれも囲碁の専門用語。

「相碁」は実力がほぼ同等の二人が打つ『互い先(たがいせん)』と呼ばれる打ち方(ハンデなし・同じ条件の真剣勝負)のこと。

「井目」は、対戦する二人の実力に大きな差があるときに、弱者が初めから九目に自分の石を置いてから勝負する『ハンデ戦』のこと。

囲碁のハンデ戦:弱者があらかじめ九点に自分の石を置いて有利にすること。

九点とは、碁盤の四角の中に「井」の字を書くと、
「井」の形になり、九つに区分されることから。

囲碁は4000年以上の歴史を有するゲームで、
「三国志」や「源氏物語」にも登場しています。
また、現在の対局方式は織田信長の時代に生まれたともいわれています。

そんな囲碁を題材にした四字熟語もまた文化の長い歴史を映していますね。

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碁から生まれた言葉はたくさんあります

序盤や中盤、終盤といった「盤」の字のつくものや、
一局を終わりを意味することから、
物事の終わりを意味するようになった「結局」など。

碁石の色から生まれ、物事を決する「白黒つける」、
目上の相手や実力が高いと評する「一目置く」など。

「八百長」のはじまり

昔、八百屋の長兵衛が、
囲碁が大好きな権力者にわざと勝を譲り、
気分をよくさせて野菜を売っていたことから八百長ができたそうです。

<用例>
・甲子園で大活躍した選手がプロ野球では通用しないことがある。
現実社会は正に相碁井目ですね。

・学生時代に神童と呼ばれた秀才が実社会では才能を発揮できないこともある。
厳しい競争原理には相碁井目がある。


あとがき

同じことをしても、実力は様々でいいのではないだろうか。

だから、個性が生まれる。

たとえば、ピアノの演奏。
同じタイトル、同じ作曲者の曲でも、
聴いてみると、雰囲気や曲の間合いにも違いができる。

例えばフジコヘミングさんの演奏は、人間的で実におっとりしています。
譜面から曲が抜け出して、自由に舞っています。

人々が彼女の演奏に惹き付けられるのは、そんなところ。

また、辻井伸行さんの演奏は、音の一つ一つが軽やかでクリアなのに、
情景が見えてきて感動せずにはいられないところでしょうか。

個性は幅広く、無限大に感じられます。

様々な相碁井目があり、それぞれが素晴らしい!
こんなステキな音楽を聴かせていただき、私たちは幸せ者ですね。


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