一度限りなので適当なおもてなし？

それよりも、
かけがえのない一度であるからこそ、
それに相応しい心からのおもてなしを
したいという心遣いが生まれるもの。

★今日の四字熟語は★

一期一会（いちごいちえ）

一生涯のうちに、
たった一度だけ会うこと
一生で会う機会は一度限りだということ。

千利休の茶道の筆頭の心得に、
下記の言葉があります。

『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。
だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』
と言う意味になります。

平たく言えば、これからも何度でも
会うことはあるだろうが、
もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で
人には接しなさい、ということなのです。

一期一会の語源

一期一会の語源は、茶道の心得からきたものです。

茶会に臨む際は、
その機会を一生に一度のものと心得て、
主客ともに互いに誠意を尽くせ。

「一生に一度の会のつもりで心をこめてもてなす」という茶道の心得は、
一般には、人と人との出会いを大事にするという意味で用いられています。

千利休の弟子の山上宗二の
『山上宗二記』に「一期に一度の会」とあり
ここから「一期一会」の語は
茶道の言葉となりました。

幕末の大老・井伊直弼が
『茶湯一会集』の巻頭において、
自身の茶道の一番の心得として
世の中に広めたものが「一期一会」です。

あとがき

50回近くもお見合い経験ありの友人がいます。

友人自身から、結婚相談所等に出向いたわけではありません。
友人の、誰にでもニコニコと温かく接するその性格が周囲の世話好き夫婦の目に止まり、
彼らの「この人を幸せにしたい」という気持ちが、お見合い話を持ってくるようなのです。

（結婚が）決まったらあの「集会所」ね？
と近くの会館名をネタにからかうと、
「うん、でっかいケーキを頼むよ」と笑います。

一期一会を大切にし過ぎてるのかねぇ？
彼は今も青春を満喫しているようです。

•  
•