
今日の四字熟語は
喉元思案(のどもとじあん)
思いつきのような考えを実行していませんか?
(ある会話より)
「おまえ、早苗をふったんだろ。それなのになぜ、また会ったりするんだ」
「早苗がかわいそうだからさ、新しい彼氏ができるまでは、と思ってね」
「それが、喉元思案(のどもとじあん)っていうんだ。
それじゃ、いつまでたっても彼女の気持ちに踏ん切りがつかないじゃないか。かえってかわいそうだよ」
★今日の四字熟語は★
喉元思案(のどもとじあん)
喉元思案とは
胸の奥で熟慮したものではなく、
きわめて浅はかな考えをいいます。
胸のうちで深く考えた「胸中の思案」ではなく、喉のあたりで考えた思いつきのような
考えが、「喉元思案」なのです。
「喉元」は
「胸中」と比較してこその意味があります。
じっくり考えることに比べて、あさはかな思いつきの考えという意味があるのです。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」から
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
という言葉を聞いたことはありませんか?
熱いものも、飲みこんでしまえばその熱さを忘れてしまう。
転じて、苦しい経験も、過ぎ去ってしまえばその苦しさを忘れてしまう。
また、苦しいときに助けてもらっても、楽になってしまえばその恩義を忘れてしまう。
これが「喉」と「胸」の違いです。
このように、
意味を調べてやっと理解できる
四字熟語もあります。
漢字が異なりますが、
「喉元思案」は
「咽元思案」とも書きます。
類義語(意味はほとんど同じです)
鼻元思案(はなもとじあん)
鼻先思案/鼻先分別
「鼻先」となると、思いつきの意味が分かりやすいですね。
あとがき
同じ失敗をしている人に限って、大概いつまでたっても同じ失敗を繰り返していることがあります。
あれはきっと、痛みにも鈍感になっているのでしょうか。
失敗しても、なんだかんだとやり過ごしていると、人というものは、どんどん痛みにも鈍感になっていきます。
そうなるともう、自分で危機感をもって
「同じ失敗をしないためにはどうすればいいか」なんて考えることもないでしょう。
同じ間違いを繰り返す人の中には、「自分がこんな間違いをするわけがない。」とか、「これは凡ミスだ」などの言い訳をする人が多いように感じます。
自分のミスに対して真摯に向き合っていないんですね。
これは、『喉元過ぎれば~』以前の問題です。
自分のミスをまず痛みだと感じる心がないと、それを改善なんてできるわけがないですから。
失敗したらすぐに「次に同じ失敗をしないためにどうすればいいのか」という具体的な対策を講じて、それを実践する。
まず失敗を痛みと感じて、それから同じ失敗を繰り返さない方法を考えること。
失敗の痛みだけは忘れちゃいけないですね。
おしゃべりが過ぎる
おしゃべりが過ぎて、思いつきでしゃべってしまうことがあります。
何の責任も考えず、相手が傷ついているかもしれないのにペラペラとしゃべり過ぎ‥
筆者がよくしてしまう悪いクセです。
テレビの対話番組を見ていると、相手のことを考えて対話している人とその場の空気だけで話している人など、いろいろですよね。
反省だけで済まされないことがあるかもしれません。
気をつけなければ‥。