異口同音の意味~みんなの感動と変わらない日常

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今日の四字熟語は

異口同音(いくどうおん)

ある電気自動車のウワサが気になった。
みんな異口同音に褒めていたのだ。

電気自動車というと、ゴルフカートのイメージがある。
ところが、一度乗るといままで持っていた印象がガラリと変わっていた。

電気自動車試乗会

みんなの声は、
「アクセルを踏んだら、ジェット機のように加速していった」
「まるで新幹線を運転しているみたいって言ったら言い過ぎ?」

アクセルをグッと踏み込んだときのシートに背中が押しつけられる感じが似ているのだろうか。

従来のエンジンでは、エンジンの回転数が上がらないとパワーが出ません。そのため、変速機が必要になります。


みんなの感動

しかし、100%電気自動車はモーター駆動。

モーターは動き始めから最大トルクを発生させられるので、停止状態からでもパワフルに加速。
高速道路の合流地点で瞬間的に加速したいときも、気持ちよく合流できる!

みんな異口同音に「走りの良さ」に感動していたのだ。

「モーターの制御が細かいからでしょうね。アクセル操作が駆動力としてリニアに伝わるので、発進がスムーズ。」
「自分の足で歩いているかのような感覚で、とてもラクです。」

*****

★今日の四字熟語は★

異口同音(いくどうおん)

多くの人が口をそろえて同じように言うこと
また、多くの人の意見がそろうさま

「異口」は、異なった口の意から、つまり別々の人間が同じようなことを言う意味です。

これは言葉の意味が同じということで、口調や言い回しが違っていても異口同音ということになります。

この四字熟語は、多くの人の気持ちが一つになる、という意味もある言葉。
予想外に楽しい言葉だと思いませんか?

「口」を「句」と書き間違えやすいので注意してくださいね。

この四字熟語「異口同音」は、仏教の観普賢経というお経に出てくる言葉です。

「一切衆生の苦を取り除き、楽を与える広大無辺な慈悲を持つ者よ。私を哀れみ思いやるために教えを説きたまえ」
この言葉を説くときに、全ての悟りを求める修行者たちは、異口同音にそれぞれ清浄な大乗経を説き、諸々の詩句を作って、仏道を修行する者を賛嘆するだろう。

(『仏説観普賢菩薩行法経(ぶっせつかんふげんぼさつぎょうほうきょう)』現代語訳より)

観普賢経(かんふげんきょう)とは:
法華経の結びとなる要旨を述べた経典。
釈迦(しゃか)の右側に立つ脇侍。
理知・慈悲をつかさどり、また延命の徳を備える。
仏の悟り,瞑想,修行を象徴する菩薩とされる普賢菩薩(ふげんぼさつ)を心を静めてありのままを正しくながめる方法と、
六根の罪を懺悔(さんげ)する方法などを述べたもの。

※六根(ろっこん)とは:
感覚や意識をつかさどる六つの器官とその能力。
眼根(げんこん)・耳根(にこん)・鼻根・舌根・身根・意根の総称。

<文例>
とある『ライブ情報』より

出演者全員が会場に到着するなり、異口同音に「昨日より暑いですね~!」と言います。
ほんとに誰だこんな企画考えたのは?出演者のみなさんに申し訳ない。

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あとがき

冬の朝、目覚めて、まず気になることがある。

今日の天候は「晴れ」なのだろうか。
最近の天候は気象予報士も予想しずらい。

「今日は一日晴れるでしょう」
と予報するのに1時間くらい雨が降ったりします。
それに、秋が無かったと思うほど、急に寒くなりました。

近隣のご挨拶はみんな異口同音
「寒いですね~」

同じ言葉で、変わらない日常が始まる。
「しあわせだなぁ」と感じました。


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