切磋琢磨~向上させて、向上させて、向上する!

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今日の四字熟語は
切磋琢磨(せっさたくま)

ライバルとの切磋琢磨が楽しい!

小柄で気が弱いアニメオタクの高校生
小野田坂道(おのださかみち)。
ママチャリで激坂を登り、秋葉原通い。
往復90km!!

彼は自転車ロードレースの世界で、
仲間やライバルたちと切磋琢磨しながら成長していった‥
アニメ『弱虫ペダル』より

★今日の四字熟語は★

切磋琢磨(せっさたくま)

「学問や道徳の修得に、自ら励むこと」が元の意味です。

切磋琢磨とは、
骨は切り、象牙は磋(と)ぎ、玉は琢(う)ち、石は磨く、といった精細な加工を施すこと。

「切」とは骨を切って加工する作業。
「磋」とは象牙をみがく作業。
「琢」とは玉(ぎょく)を削って形をととのえる作業。
「磨」とは石をみがく作業。

というような意味で、どれも形をよくしたり、みがいて見た目をよくするということから、

自分自身をみがき、技術や知識を向上させることになります。

「切磋琢磨」は、
「仲間同士で高め合う」という意味で知られていますが、併せて「学問・技芸・人格などを高めること」という2つの意味を持っています。

「切磋」という言葉は、「骨や角、石、玉などを切って磨く」という意味があり、そこから「技芸や学問に熱心に努めること」を表しています。

また「琢磨」は、「玉や石を打って磨く」ことを意味し、
そこから「学問・技芸などに努めてそれらを向上させること」をいいます。

漢字そのものは、違いがあるものの、
4文字とも「向上させる」意味なのです。

つまり「切磋琢磨」は「向上させて、向上させて、向上させて、向上させる」と言ってもいいくらい、上昇志向のカタマリのような慣用句です。

「切・磋・琢・磨」は、一字一字が独立した意味を持っていて、それらが連結されて出来あがった言葉です。
四字熟語の中で4つとも同じなのは、なかなか見事です。

向上心を表すポジティブな言葉なので、個人の抱負や座右の銘として掲げている人も多いですね。

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「切磋琢磨」の語源は

孔子が編成した中国最古の詩歌集「詩経」に遡ります。

衛の武公(B.C.812~B.C.758)が90歳を過ぎても尚、徳を修めようと自己練磨する姿を讃えて

「切(せっ)するが如(ごと)く、
磋(さ)するが如(ごと)く、
琢(たく)するが如(ごと)く、
磨(ま)するが如(ごと)し」と
詩経・衛風に謳われたのが最初です。

「詩経」は305篇で構成されており、その中の「衛風淇奧」という篇にある「如切如磋、如琢如磨」という一説に基いたものだとされています。

<例文>
・チームで切磋琢磨して力を発揮する組織作りが必要だ。

・彼らは互いに切磋琢磨し合う関係だ。

あとがき

自宅近くの多摩川の土手道は、ロードレーサーたちとよくすれ違います。

彼らの風を切って走る姿を見ていると、かぶるヘルメットに風が抜けるような仕組みがあり、本当に気持ち良さそうです。

自転車の仕組みを理解し、ただスピードを競うだけでなく、仲間と切磋琢磨しながら景色と一体になっている姿がカッコいいですね!


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