意気軒昂の意味~病み上がりには使えない

iki-kenkou

今日の四字熟語は

意気軒昂(いきけんこう)

あるニュースを聴いていた人が、おや?と思いました。
内容は政治とはまったく関係ないことなので、話題になるようなことではありません。
しかし、ここは「四字熟語」。
あえて、取り上げてみました。

政治関連のニュースで言い間違い?

心臓の手術で入院していた橋本龍太郎元・総理が、久々に報道陣の前に姿を見せたことを報じる中、ある放送局が、
意気軒昂な様子でした。」という表現があり、気になったというもの。

普通「意気軒昂」というのは、「生命力とやる気にあふれている状態」を表すと思いますが、病み上がりの橋本元総理の様子を表すのはいかがなものかということなんですね。

表現するなら「健康な様子でした。」ではないのか、と思ったそうです。

きっと、病み上がりとは思えないほど元気だったのでしょう。と、受け取るしかないですよね。

*****

★今日の四字熟語は★

意気軒昂(いきけんこう)

意気込みが盛んなさま。元気があふれて奮い立っている様子。

「意」は、「音+心」から出来た文字で、最初は神のお告げを推し量るという意味でした。
「気」は、「氣」が元の形で、客に送る食糧という意味が変化して、今は「人の心持ち」を表しています
「意気」は、あふれ出る元気の意。

「軒」は、「車+干」からできた文字で、最初は雨よけのある車という意味でした。それが建物にも応用されて、
「のき」の意味も持つようになり、さらに「あがる」という意味も付加されました。
「昂」は、日が昇るという意味を持っています。
「軒昂」は、結局、高揚、意気が上がるという意味を持ったのです。

<用例>
・人生早いものでもう定年を迎える年齢になった。しかし老いて益々盛ん、まさに意気軒昂です!

・念願の部署に配属された彼女の仕事ぶりは意気軒昂たるものがある。

・みんな芸術家の卵らしく、懐中は素寒貧(すかんぴん)でも意気軒昂として、集まれば芸術論に熱をあげている。

あとがき

「意気軒昂」という言葉を元気にあふれる人に使うのなら、病気が治ったばかりで体力がまだもとに戻っていない「病み上がり」の人には使えないでしょう。

では「病み上がり」ではなく、「ケガが治ったばかり」の状態の人には、どう表現するのがぴったりなのでしょうか。
調べてみたら、以下の5つの表現をみつけました。

骨折など外から見えないケガが治ったばかりのときは「繋がったばかりなんだから」という表現を。
出血を伴うケガ(擦過傷や裂傷・切傷など)のときは「塞がったばかりなんだから」を。
打撲や捻挫などで青アザなどができるケガなら「(痛みやあざが)退いたところなんだから」を。
身体の免疫力・抵抗力や内臓などの異常が原因の病気なら「病み上がりなんだから」を。

しかし、そんなに細かく分類しなくても、「治ったばかりなんだから」でいいと思うのですが・・。

*****

今回の四字熟語の「意気軒昂」とは、何の関連もありません。
しかし「決して諦めてはいけない」と言われているようで元気をいただきました。
あなたにも、シェアさせてくださいね。

<感動の実話>
もう、数年前のツィッターの投稿です。
心が爽やかになり元気が出ました。

東京ディズニーランドのスプラッシュマウンテンで、母の形見の指輪をなくした方がいました。
水の中、発見は絶対無理だと思いました。
後日発見の電話。どうやってみつけたんですか?
と聞くと『ここは魔法の国です』と。

裏話ですが、1つの指輪を探すのに、
30人のダイバーが潜ったそうです。

元気にならなければいけないとき

お仕事で、デートで、
どうしても元気を出さなければいけないときってありますよね。

そんなとき、両手の人差し指で、口の両端を上に押し上げてみてください。

無理矢理に顔に笑顔をつくるのですが、
そのヘンな笑顔から誘導して心の中も無理矢理、笑顔にします。^^
そう、意気軒昂なフリをするんです。

この方法、会議に臨むときなどに効果があります。
ぜひやってみてくださいね。


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