今日の四字熟語は
安心立命(あんしんりつめい)
自分の命は永遠ではない
自分の命が永遠でないことは
誰もが知っています。
しかし、日頃から死を自覚しているかというと、そうではなく、むしろ、死を遠い未来のこと
と考え目を背けて生きています。
死を身近に感じる出来事に遭遇したり、
余命宣告を受けるような病気になると、
なぜ自分がこんな目に遭わねばならないのかとうろたえ、苦しみます・・。
★今日の四字熟語は★
安心立命(あんしんりつめい)
天命に任せて心を安らかに保ち、
何の懸念もなく生きるさま
「安心」は心が安らかで落ち着いているさま
「立命」は天から与えられたものを全うする意味で人の生死や利害に惑わされず超然としているさま
禅宗では現在もこれを、恐怖や不安から開放されて悟りの境地に達し、
心の安らぎを得て主体性を確立するという意味で用いられています。
人生を積み上げることで達観できる大変崇高な境地で、慌てず騒がず何も求めずに
笑顔を絶やさない状態を言います。
もとは、儒教の言葉でしたが、後に仏教の禅宗の中でも用いられるようになり、
「あんじんりゅうみょう」とも読みます。
<用例>
人は本来すこやかな状態を持っていると言われるが、いきなり一足飛びに、安心立命の境地に達する人はいない
生まれてきたのなら死もそこにある
差し迫る死と向き合った人は、いかに「安心立命」を得ることができるのかを思索します。
死から目を背けて生きるのではなく、また死への不安を懐(いだ)いて生きるのでもない。
死とともにあるこの命を安らぎに立って生き尽していくことは難しい。
アニメドラマ『機動戦士ガンダム』の主人公アムロは、民間人の少年。
ある日、突然に戦争に巻き込まれ、モビルスーツのパイロットとして戦う使命を負う。
極限状態に置かれ次第に疲弊する中で、上官にプライドを傷つけられて戦場から逃亡する。
しかしそのとき、そこで出会った敵将に勝ちたいという感情が芽生え、戦線復帰するのだ・・
超能力にも似た特別な感覚を得た人々として設定されたニュータイプは、我々の理想であり、夢かもしれない。
やがて宿敵シャアもまたニュータイプであることが明かされ、そして同じくニュータイプである少女
ララァ・スンとの出会いがある。
3人の間で起こる悲劇を通じて、
「人類の革新」とは何なのかを我々に考えさせるアニメだ。
このロボットアニメに漂う純真な気持ちは大切だと思う。
このまま天命を全うするまで持ち続けたい。
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あとがき
心が静かでやすらかであり、自分の欲を持たず、ただ、天命のままにその身をまかせる、という人がいるとしたら、どんな人だろう。
上記のような状態を言葉だけで理解することはできないように思います。
実際に生きる現場で見た場合、
若者たちの目にはどのように映るのだろうか。
ほとんど欲がなくても幸せに生きている人はいます。
笑顔も泣き顔もそれが人間の特権ですよね。
我欲がぶつかり合う現代の若者には理解しがたい言葉なのかもしれません。
無論、すべての若者がそうだとは言えないけれど・・
世知辛い世の中だからこそ、得たい心境でもあります。