無病息災は幸せの元

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今日の四字熟語は
無病息災(むびょう-そくさい)

年末年始を過ごしていると、
病気をせず、健康な毎日を過ごすことが
どんなに幸せなことか、実感します。

自分が病で倒れたら、好きなことも、計画していたことも何もできなくなってしまいます。

たとえ、仮に活動資金があったとしても、
それを活用できないで、寂しい思いをしてしまいます。
今、生きているんだから、無病息災、健康が一番大事なんですね。

★今日の四字熟語は★

無病息災(むびょう-そくさい)

無病息災は幸せの元

無病息災(むびょうそくさい)
病気をせず、健康でいること。
またその様子。

「息」はとどめる、防ぐ意で、「息災」はもともと、仏の力によって災難を防ぐこと。
したがって、「災難をとどめる(息)」という意味を持つ言葉として「息」や「災」を使う「息災」という言葉になりました。

実際にこの息災の意味を聞いただけで、どんな使い方をするのかわからない人も多いと思います。

「息災」は実は仏教用語で、「天災・病気・犯罪などの一切の災害を消滅させる」意を表しています。
消滅させるのは仏様の力です。
仏様はあなたの中にいます。

無病息災「無病」はその字のとおり病気にかかっていない、病気ではないということを表します。
そして「息災」、これは災難を防ぐということです。

「息災法」とは

ちなみに、息災を祈る儀式として、
密教の「息災法」というものがあります。

これは、密教で実践される四つの秘法のうちの一つで日没後に行われるもので、
天変地異や病気などの災厄を消滅させる儀式といわれています。

例文:毎年の初めには家族全員で神社へ行き息災を祈ります。

息災は災いに遭遇せず無事に過ごすという意味に使われます。

他にも「息災でありますように」や、
息災にお過ごしください」といった挨拶で使うことがあります。

これは、「お元気でありますように」や
「お元気にお過ごしください」と言いかえることができます。
また、手紙の挨拶にも使うことがあります。

例文:皆様のご無事息災を心よりお祈り申し上げます。

無事息災の意味

「無病息災」と少し似ていますね。
意味は「病気、災いといった心配事がなく平穏に暮らすこと」です。

この言葉は、ひっくり返して「息災無事」とも言うことがあります。
また、無事息災に過ごす、などという使い方をする言葉です。

例文:
「なんだかんだ無事息災であるのが一番だ」

息災日(そくさいにち)の意味

息災日は、「何事においても吉とされる日」のことを言います。

このいわれですが、金神(こんじん)という大変恐れられている神様がいて、
この神様がいる方向は大凶なので何もしてはいけないとされていました。

しかし、この神様結構遊び好きでいろいろな方向へ遊行するのです。
遊行に出かけているときは、大凶の方向でも事を起こせます。

また、春の丑の日、夏の申の日、秋の未の日、
そして冬の酉の日は金神の間日(まび)として
、金神の方向を冒しても差し支えないとしました。
この日を息災日といいます。

これらの日にちはとても縁起の良い日とされています。
何かを始めたり宝くじを買ったりするにも参考になるかもしれません。

例文:
「何かを始める時には、息災日を選ぶようにしている」

ご息災とは

「ご息災」は、2つの意味があります。
1.相手を敬って息災を言うこと
2.飾り気がなく質朴だが丈夫なこと

2.は息災とは全く違う意味合いを持ち合わせています。
また「御息災」とも書きます。
目上の人などに使う場合は「お」ではなく
「ご」をつけて「御息災」と言いましょう。

「息災」には、似た意味を持つ言葉があります。
「健在」「無事」「元気」「健康」などです。
息災と言われた場合には、
これらの言葉で言い換えることができます。

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あとがき

無病息災に似た言葉で、一病息災があります。

この一病息災は、「一病」「息災」に意味を分けて考えるとわかりやすいです。

一病息災は、「病気が一つも無く健康だという人より、一つぐらい病気(持病)がある人のほうが健康に気を配るので逆に長生きする」という意味です。

たしかに、病気の痛みや苦痛を知っていれば、それに備えようとする防御免疫が働きます。

全くの無病で経験がなければ、重大な病気に遭遇したときに対処できず、免疫も無く病気に負けてしまうということはあると思います。

つまり、無菌状態で暮らすよりも、ある程度の雑菌のなかで暮らすほうが免疫力が上がるというのは一理あることなんですね。

仏教用語として「息災」があるのも、そこに神様の慈悲があると思うのです。


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