変化する空
空が常に同じ形ではないように
場合によって柔軟な対応が必要なときがあります。
訓読みすると、「機に臨み変に応ず」です。
★今日の四字熟語は★
臨機応変(りんきおうへん)
【臨】は、臥は人がうつむいて下方を見る形で、品は口(祝詞を入れる器)を三つ並べた形です。
意味は「のぞむ」、「みおろす」。
口を供えた祈りに応えて、天にいる神霊が下方を臨み見ることを、【臨】と言うようになりました。
【機】は、木+幾から作られた形声文字です。
意味は「はた」、「ばね仕掛け」、「はたらき」です。
【臨機】は、機に臨んで行動するという意味になります。
【応】の正字体(康煕字典体)は【應】です。
心を部首とした形声文字です。
意味は「こたえる」、「まさに」です。
【変】は、【變】を正字体(康煕字典体)とする、形声文字です。
【応変】は、事情の変化に応じて処理するという意味です。
<出典>
『五雑組:ゴザッソ』という書より
中国、明代末期の随筆集。一六巻。
明の長楽出身の謝肇淛(しゃ ちょうせい):1567‐1624)著。
その記録の多くは、作者本人の読書の心得で、天・地・人・物・事の五類に分け、
自然や社会のさまざまな現象について独特の新鮮な感覚で筆記したもの。
明の政治・経済・社会を知る資料です。
河を治むるは、猶(な)ほ敵を禦(ふせ)ぐがごときなり【機に臨み變に應ず】。
と出ています。
<用例>
そんな漁師を臨機応変に見つけ出す能島さんさんもまた頼もしい人に思われた。
(『黒い雨』井伏鱒二)
臨機応変を気にするブログより
「何で無視するの?」
→耳が聞こえないことは伝えてあるのに…。
「もしかして、聞こえていない?」と考えることはできないのか・・・肩を叩くとか別の方法があるはず…といっても、これ、自分がやられたらかなり不安になるんですよね(呼んでも相手に気付かれないとか、似たようなことは自分も経験しています)。
小さいことだと思っていても気付かない内に相手をすごくイライラさせてるのかも。
相手が反応しない場合は、すぐに「無視した!」とは決め付けず、冷静になって別の方法を試してみるとか、出来るようになるといいですね・・(お互いに)
何やらこちらの方をチラチラ窺ってくる、または、何やらぼそぼそ語りかけてくる。
→声を掛けたいけど、耳が聞こえないので、通じるのか、不安に思っているのかも。。
何か伝えたいことがあるときは、メモに書いて渡すとか方法があると思うんだけどな…やっぱり、音声会話しか思い付かないのかな??
色んな手段を臨機応変にやってくれたらこちらとしてもすごく楽になるんだけどな・・・
(聴覚大学生より)
あとがき
無視するつもりもないのに、人は無視されたと思う、都会ではチラッと見ただけなのに、ガンつけられたと思って、にらみ返す人もいます。
そのため、ワザと無視することもあります。
関心をもって話しかけたいときもある。
でも、無視されたら、ビックリされたら‥
臨機応変に対応しなければならないのか。
むずかしい時代になってきましたね。