猪突猛進の意味~一つの目標しか見えない

chototsu-moushin

猪突猛進(ちょとつもうしん)

という四字熟語

行動的に見える言葉ですが、
良い意味で使われることが少なく、
とても気になる言葉です。

なぜかというと、

周囲の人のことや状況を考えず、
さらに他人の迷惑をも考えずに行動する、
という風に、とらえる場合があるからです。

★今日の四字熟語は★

猪突猛進(ちょとつもうしん)

猪突猛進とは、
目的に向かって脇目もふらず突き進んでいく様子をたとえた言葉です。

「猪突」の意味は

・周りや後先を考えずに突き進むこと

・がむしゃらに突き進むこと

・将来の事を考えずに行動する

「猛進」の意味は

・ものすごい勢いで突き進んでいくこと

・目標に向かってまっすぐ突き進んでいくこと

目標に向かって突き進むということ自体は
良い事ではあると思いますが、

その勢いは、壁に一直線にぶち当たり、
それこそ壁が砕けるか、壁がよけてくれるまで、何度でもぶち当たります。

目標に対して、直線ルート以外は見えていないかのようです。

つまり、行動を起こす際、基本的に周囲の目を気にしません。

壁にぶち当たっている姿を見せるのは格好悪いとか、真剣に努力している姿を見せるのが格好悪いとも思いません。

周囲の人のことや状況を考えずに、
一つの目標を目指して猛烈な勢いで突き進んでいます。

このような人は、
勢いだけで物事を解決するような人に多く、
パワフルで仕事がデキる傾向にありますが、
なりふり構わないため、周囲に迷惑をかけることがあります。

その「突進」の背景には「計画性がない」「周囲の状況を無視」「後退できない」
そして「融通が効かない」といった負の要素が満載なのです。

結局のところ「猪突猛進」は、
「がむしゃらに頑張ってる」程度の含みがあるにすぎないのです。

猪突猛進の人の価値基準

価値の基準は周囲の目にはなく、自分の中にだけあります。

例えば、会社員なら社内では仕事ができるように見えます。

仕事を成功させるために必要な要素のひとつに、パワフルさがあります。
しかし、壁を砕きそうなくらいパワフルな人しか、猪突猛進とは言われないでしょう。

猪突猛進ってほめ言葉にもなるのですか?

一つのことに向かって、
向こう見ずな勢いで突き進むことは、
「思いつきで軽率な行動をとる」
とも言い換えることができ、基本的に良い意味で用いる語ではありません。

ですから誉め言葉としては使わないと考えていたほうがよいでしょう。

※無鉄砲な意味が強く、通常は良い意味では用いられない。『古今名言集』より

悪い意味の猪突猛進タイプの人

悪い意味での猪突猛進タイプの人は、
勢いだけで中身がありません。

社内プレゼンテーションなどで、勢いと
大声だけで自分の意見を通そうとします。

時には成功することもありますが、
結果的に失敗するでしょう。

未知数の猪突猛進タイプの人

気合と勢いだけで何とかしようとする、無謀な人です。

ただし無謀な挑戦を繰り返すうちに、
目標達成に近づく人もいます。

<例文>
・彼は猪突猛進型で常に考えるよりも行動が先だ。

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あとがき

一つの目標があるのですから、
あれこれ迷う「優柔不断」より断然いいとも考えられます。

それに、たとえ失敗しても、経験と言う財産が増え、力がつくと思います。

脇目も振らずにひとつのことに集中し、
パワフルに、何度でも挑戦することは、
目標達成へのいちばんの近道でもあるのです。

猪突猛進の人は、
周囲の人からバカにされがちですが、
誰にも到達できない場所に行くことができる可能性を持っています。

また周囲の人もあきれつつ、
そんな猪突猛進の人を優しく見守っているようですね。


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