
今日の四字熟語は
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
自分の世界だけに生きる不幸
川で傍若無人な釣り人が一人、
釣りにふけっている。
もし、近くをボートが通って
津波のように大きな波が来たら‥
それより、ずーっと水に浸かって
腰冷えないかなぁ‥
他人事ですが、気になります。
きっと、ご家族は心配されてるんでしょうね。
★今日の四字熟語は★
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
「傍若無人」の読み方は“ぼうじゃくぶじん”。
“【む】じん”ではなく“【ぶ】じん”と読む点に注意。
”そばに人がいないかのごとく自分勝手な態度をとること”
”周囲の目を気にせずに好き勝手をすること”といった意味を持ちます。
さらに思うのは、周囲の目があることも計算に入れていると思うのです。
それがまた、卑怯ですよね。
傍若無人とは
人前をはばからず、誰も人がいないかのように勝手気ままにふるまうこと。
<例文>
・あの人やり放題。まったく傍若無人なんだから。
・彼の傍若無人な態度には我慢ならない。
・彼は自分の傍若無人さを自由奔放と勘違いしている。
例えば、
「電車内で傍若無人な振る舞いをしていた男が逮捕された」のように
公共の場で常軌を逸脱した行動をしているときにも使われます。
<出典>
『史記』刺客列伝より
『史記』とは:
中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された中国の歴史書。
刺客列伝とは:
刺客、テロリストの伝記です。
ただし『史記』で司馬遷が取り上げた刺客たちは、主君と深い信頼関係を持ち、
たった一人で暗殺に向かう勇気と沈着冷静さを併せ持っています。
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中国の戦国時代(B.C.403~221)末の出来事。
秦が統一しつつある時期の話が元になっています。
<『史記』の現代語訳より>
荊軻(けいか)は酒を飲むのを好み、
毎日のように犬殺しや高漸離(こうぜんり)と燕(えん)という街で飲んだ。
酒がたけなわになると、高漸離は筑(ちく)を奏で、荊軻はそれに合わせて共に楽しんだ。
やがて互いに泣きあい、その有様はまるで「傍らに人無きがごとし」であったという。
これを読むだけですと荊軻はならず者のようですが、彼の人柄は冷静沈着、
読書を好み各地の優れた人物とも交流がありました。
燕の太子、丹はかつて秦の人質でした。
丹は荊軻に秦王暗殺を頼みます。
承諾した荊軻は易水という川のほとりで皆に別れを告げます。
うまくいっても失敗しても死は免れません。
「傍若無人」(ぼうじゃくぶじん)という言葉は、
周囲に人がいるにもかかわらず、
あたかも誰もいないかのように自分勝手に行動することを意味します。
「自由奔放」や「天真爛漫」のように、
軽く自由気ままに行動することを意味するのではなく、
「傍若無人」とは、
度を超えた自分勝手な行動で周りの人間に迷惑をかけている状態なので、
明確にマイナスの意味で使われます。
あとがき
人間生きていくためには、どうしていいかわからないときが何度でも訪れます。
そんなとき、傍若無人な人間になってしまわないための対策があるそうです。
すべてが正しいかはわかりませんが、
一つの参考にしてみてくださいね。
傍若無人な人間にならないための7つの対策
1.自分に都合が良い解釈をしない
2.他人を貶(おとし)めようとしない
3.他人の意見を聞き入れる
「自分が一番正しい」と思い込まない
自分の意見を押し通すのではなく
相手の意見を否定しないことです
4.感情をコントロールする
人と人とが仲良く生きていくためには、
お互いが最低限のルールやマナーが必要
5.良い人間関係を築くこと
都合の良い人ばかり集めない
組織というのは意見の違う人間が集まるから強固なものになる
6.常識やマナーを守る
7.自分の非を認める
本当のプライドの持ち主は、他者に対して
非礼な行動に出たなら
すぐに謝るだけの度胸や勇気を持ち合わせる