一虚一実の意味~漫画が解き明かす!取捨選択の迷い

★今日の四字熟語は★

一虚一実(いっきょいちじつ)

さまざまに変化して、予測が難しいことのたとえ

「一」は“あるときは”の意味
「虚」はむなしい、消える、の意
「実」は満ちる、現れる、の意

<用例>
・この池はまったく一虚一実だ。
からになったかと思うと急に満ちたりてしまっている。

・急に冷え込んだり急に暖かくなったり、まさに一虚一実

青春ファンタジーの中の「一虚一実」

この言葉どおり、一つの「虚」と
一つの「実」が同時にからみあうとき、
人間は立っていられるのだろうか。

痛快なほどマトモじゃない、
歪んだ青春ファンタジーアニメ『デュラララ!』
ここに「一虚一実」という作品があります。

自殺しようとした少女は
「あまりに家族に配慮しすぎたため」に
疲れが出たのか?

それを苦に自殺しようなんて
あまりにも単直すぎる・・、
行動するときは一つしか見えていないからね。

自分より他人を優先する自己犠牲で
周りに溶け込むタイプは、
ストレスをいっぱいため込んでいるのかもしれません。

この物語は結局、ライダーに助けられて
自殺は未遂に終わります。
そして、彼女はこんな言葉を残しています。

「あなたが考えているほど世界はひどくないから」

心の問題は、教科書には出てきません。
仮に出ていたとしても、きっと、
理解できないと思います。

それは取捨選択に迷いがあるからです。

このことを理解できるのは、
同年代のガラスの心を持つ人だけでしょうか。

・・・・・

社会というコミュニティーの中で、
人間は何かを身につけ、
何かを捨てていきます。

どうやら一虚一実の変幻自在な世界に
迷い込んだようです。

「清廉潔白な人間などいない」と
人は言いますが、その人にとって
どんなに綺麗なことであっても、

見る人によっては汚いと
感じてしまうこともあります。

どんなに善意を振りかざしても、
その善意を悪意に感じる人もいます。

しかし、そんな自分の考えを批評してくれる人がいて、
間違いを正したり、許してくれるのも、
同じ社会の中にいる人なんです。

そうした考えをする自分に成長は着いてくるのだろうか。


あとがき

私が中高生の頃、漫画が大好きでした。

漫画の中には、学校の教科書では
教えてくれない人間の心の葛藤が描かれ、
「あっ、この気持ちわかる」「だよね~」と、
共感してうれしくなったものです。

実際に相手と会話する場合、
どう行動したらよいのかも、
漫画の中の動作を見て考え、学んでいきました。

漫画は学びと行動の教科書そのものでした

最近は少子化の影響もあり、
受験のためだけの予備校は存在し続け、
世間は受験のための勉強が主であることに変わっていません。

だから、興味のない受験勉強ばかりで
自分の本当の夢が見えないし、みつかりにくいです。

興味がわくものがみつからないまま大学生になる‥やはり、無関心になると思います‥世間に対して

デリケートな心を文字に表すのは、簡単ではありません。
さっき言った言葉とまったく正反対の言葉を使って、心は行ったり来たり。

そんな揺れ動く心の課程に気が付く人は幸せものです。

ほとんどの人は一虚一実を知らないまま、
現実に流されてこの世を通り過ぎるのだから。


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