頭寒足熱~うちわや扇子で軽く顔に風を送るのもいい

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安眠には頭寒足熱が大事

頭寒足熱は、頭のまわりは涼しく、
足や下半身が温かい状態が健康にいいという意味の熟語です。

もともと下半身は上半身に比べて冷えています。
頭寒足熱を心がけることは、そのギャップを減らすことにもつながります。

実際に頭寒足熱の状態にしてみると、
とても心地がいいと感じる人が多く、
眠る前に心がけると良いと言われています。

「頭寒」ですが、寒くなるほどに頭を冷やす必要はありません。

頭まわりは、なるべく風通しよく、
ほどよく涼しい状態をつくりましょう。

お風呂上がりに、うちわや扇子で軽く顔に風を送るのも風流な習慣です。

ただし、洗い髪をそのままバスタオルで包んで寝るのは、通気性も悪く、髪にもよくないので要注意ですよ。

★今日の四字熟語は★

頭寒足熱(ずかんそくねつ)

意味:頭部を冷やして
足の方を温かくすること。

【説】昔から健康に良いとされていて、消滅しない四字熟語ですから
健康にはいいと思われます。
歴史が証明してくれています。

「頭寒足熱」の言葉のように、頭を冷やして足を温めると、ぐっすり眠れるということで、『安眠法』とも言われています。

「頭寒足熱」は『吾輩は猫である』第八章に出ています。

主人の先君などは濡れ手ぬぐいを頭にあてて コタツにあたっておられたそうだ。
頭寒足熱は延命息災の徴と『傷寒論:中国の古医書』にも出ているとおり、
濡れ手ぬぐいは長寿法において一日も欠くべからざるものである。

皮膚温について

睡眠中、比較的に身体の体温は
足先が最高体温、額が最低体温で、
「頭寒足熱」の生理学的基礎になっています。

足底温は睡眠の深さの指標になり、
入眠前に上昇しはじめ、睡眠の進行とともに上昇し、覚醒で急激に下降します。

「頭寒」は精神状態をあらわす?

「頭寒」とは、精神状態を冷静に穏やかに保つことをあらわす、という説もあります。

もちろん興奮は睡眠の敵ですから、
この意味でも頭を冷やすという「頭寒」は、
より快眠に近づけるでしょう。

あとがき

寝苦しい夏の熱帯夜は、
ついつい寝具から足を出して足そのものを冷やしてしまうものですが、

「足熱」という言葉を忘れないでください。

足元は冷やさないように。
ふくらはぎ、下半身まで保温するのがいいです。

これを忘れると、夏風邪をひきますよ。(ニヤ)


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