開口一番の意味とは~落語のメクリから

大笑いしたくて落語名人会に行った

声を出して大笑いしたいなぁ・・。
突如、そんな衝動にかられて、落語を観に行った。

落語名人会とは、どんなものか、初めての体験です。
午後1時半開演とチケットに書かれていたので、午後3時半には終了すると思っていたら、大間違い。^^;

休憩と「太神楽」を入れて落語名人会は約3時間半に渡る大舞台でした。

開演したら、舞台のメクリに「開口一番」と書かれている。
落語家の名前ではない。

どんな意味があるんだろう。
会場係の人に尋ねたら、ここでは「前座」を意味するらしい。

この会場での開口一番は大体10分程度の落語から始まりです。

おかげさまで、笑い転げた落語名人会の最後は円楽さん。
それこそ、開口一番、「ここにお出での皆さまは、全員、歌丸師匠を見にいらしたのでしょう」と言われたが、まさしく、私にとってはそれこそが一番の理由。

アハハと笑って感心し、最後にまたアハハと笑って楽しかった!。。

★この四字熟語の意味は★

開口一番(かいこういちばん)

「開口一番」には、2つの意味があります。
●話し始める最初。
口を開くやいなや。
口を開いてものを言いだすとすぐに。

●落語会などで、その一番最初に演じる者。

「さら・くいつき・膝替り」
上記の3つの言葉は寄席の出番の用語です。
「さら」は、ほかに「さらくち」や「開口一番」とも言いますが、一番最初に上がる芸人さんを指し、大概が前座さんになります。

人前で落語ができる!

自分に開口一番の枠に出演が決まった人がいた。
しかし、これは決して自分が主催の落語会を開けるということではない。

あくまでも師匠の会の前座、兄弟子の会の前座、他の師匠の会の前座をつとめるということ。

これを開口一番と言うが、直訳では、落語会の一番手として「落語を勉強させて頂く。」というのが正しい意味なのかもしれない。

この「開口一番」という四字熟語は、落語会で使われるだけではなく、
日常の言葉としても耳にしたことがある人は多いと思います。

寄席で行なわれるのは落語だけではありません。
講談、漫才、漫談、音曲、手品、曲芸など、バラエティーに富んだ番組(プログラム)があります。

メクリにある前座の落語から始まり、漫才や手品などの色物と呼ばれる演芸と、二ツ目の落語がテンポよく進んでいき、最後に真打ちが登場します。

寄席という小さな小屋の中では、お客様の笑い声やかけ声が絶えず聞こえています。
ここには、どことなく非日常的な、江戸時代にタイムスリップしたかのような摩訶不思議な時間が流れていました。

あとがき

生の落語を観にいきましょう。
せっかく行くのですから、着物を着て観光気分で?!
と言っても、どうすればいいのか?そもそもどこに行けばいいのか?
そういう質問を受ける事が、落語会では意外と多いらしい。

若者は、ロックコンサートやジャズライブに出かけることがあっても、
落語までは頭に入らない。

どこに行くと落語が観られるの?

答えは2つ。
「寄席」と「ホール落語」です。

「ホール落語」は、いわゆる「~会館」とか、「~ホール」とか、コンサートやお芝居等もやるような身近にある場所で行われる落語会の俗称です。

例えば、「立川志の輔独演会」や、「柳家小三冶一門会」といった具合です。

独演会の進行は、基本的にまず最初にお弟子さん等が一席落語をやります(20分くらい)。
その後に、いきなりメインが登場してたっぷりと一席やって、仲入りと言われる休憩が15分ほどあります。
そして、その後にまたメインの方がもう一席やるというのが、パターンです。

全体の会の長さが2時間ぐらいであるということと、大体メインは一席につき40~50分はやりますので、お目当ての噺家さんの世界をじっくりと堪能できます。

「寄席」は基本的には当日券のみで自由席ですが、「ホール落語」は基本的に前売り券で指定席です。

当日気軽に入れる寄席に比べて、「ホール落語」は前売り券ですが、デートに誘う口実もできますし、ネットで予約して、コンビニや郵送でチケットを受け取るというシステムの方が、普通に分かりやすくなってきましたよね。

「ホール落語」は寄席に比べて出演者が少なく、お目当ての噺家さんをじっくり楽しめるのが魅力です。


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