潮干狩りに大きな貝を穫る
今年の潮干狩りはちょっと違う。
なぜなら予想外に大きな貝が掘れるから。
砂を掘ってみるとハマグリのような貝!
貝の名前はホンジノス貝。
東京湾に生息する貝だ。
20個穫れば、バケツはいっぱい!
重くて持ち帰るのもたいへんです。
そして、日ごと増える潮干狩り人。
この光景を見て気になってしまったことがある。
「まだまだたくさん穫れるから・・」
売るほどたくさん穫れる貝。
今年はたくさん獲れたけど、
来年も同じように穫れるとは限らない。
あなたはまだ、穫るつもりなの?
★今日の四字熟語は★
吾唯知足(われ、ただたるをしる)
「たくさん穫れて幸せ」
「幸せになりたい」と誰もが願っている。
でも、「ほんとの幸せ」については、
あまり深く考える人は少ないようだ。
「お金が欲しい」と言う人もいるけれど、
お金があれば幸せなのだろうか。
お金で欲しいものが手に入り、
好きなことが何でもできたとしても、
果たしてそれが幸せだといえるだろうか。
例えば、
毎月20万円の給料をもらっていた彼は、
何不自由を感じることなく幸せな生活を
送っていた。
ところが、飲み会の席で同僚が
「オレは月収25万円になったけど、
お前はどのくらい?」と聞かれた途端、
心ははやぎ出し、会社に対して
不平不満が生じ、その同僚に対しても
嫉妬心が芽生えてしまう。
自分自身は何も変わっていないのに、
人の言葉を聞いた瞬間に、
自分の幸せを忘れてしまうのだ。
龍安寺にある『つくばい』の見どころ
京都の龍安寺にある『つくばい』に
「吾ただ足るを知る」が刻まれている。
※つくばい:茶室の手水鉢。
石の手水鉢を低く据えてあるので、
手を洗う時つくばうから
見どころは、
水を溜めておくための中央の四角い穴が
「吾唯知足」の4つの漢字の「へん」や
「つくり」の「口」として共有されているところ。
吾唯足るを知る
幸せになるために大切なことは、
他と比較しないこと。
「私はこれで充分」という
知足(足ることを知る)が大事である。
幸せを失わない秘訣、
それは自分を他人と比較しないことだ。
他との比較の上に、真実の幸せは生まれない。
ただ足る事を知り、
不足を思うことなく生活しているとき、
私たちはすでに幸せを感じているのだ。
あとがき
人間が幸せを感じて生きていくには、
自分の生活を他と比べないこと。
これが幸せのコツなんですね。
以下、「足るを知る」について
難しそうな漢文が続きますが、
よく見ると、わかりやすくまとめられています。
参考にして下さいね。
【知足】(足るを知る)について
『老子』第33章より
(原文)知人者智、
(訳) 人を知る者は智なり、
(意味)他人(ひと)のことがよく分かるのは知恵の働きであるが、
(原文)自知者明。
(訳) 自ら知る者は明(めい)なり。
(意味)自分で自分のことがよく分かるのは、さらにすぐれた知恵である。
(原文)勝人者有力、
(訳) 人に勝つ者は力有り、
(意味)他人に打ち勝つのは力があるからだが、
(原文)自勝者強。
(訳) 自ら勝つ者は強し。
(意味)自分で自分に打ち勝つのは本当の強さである。
(原文)知足者富、
(訳) 足るを知る者は富み、
(意味)満足することを知るのが本当の豊かさである。
(原文)強行者有志。
(訳) 強(つと)めて行なう者は志を有す。
(意味)努力を続ける人間はそれだけで目的を果たしている。
(原文)不失其所者久。
(訳) その所を失わざる者は久しく。
(意味)自分の本来のあり方を忘れないのが、長続きするコツである。
(原文)死而不亡者壽。
(訳) 死して而(しか)も亡びざる者は寿(いのちなが)し。
(意味)死にとらわれず、
「道」に沿ってありのままの自分を受け入れる事が本当の長生きである。